2週にわたって、世田谷等々力鈴木農園で空心菜の片付けをしてきました。
空心菜とは
空心菜は、「エンサイ」、「ヨウサイ」とも呼ばれている、東南アジア原産の植物です。
暖かい地域で自生しており、日本では沖縄や九州が産地として知られています。
地域によって呼び名が異なり、沖縄ではウンチェー、ウンチェーバーとも呼ばれています。
調理法は炒めものにするのが多く、個人的には中華料理で「空心菜とニンニクの炒め」をよくいただきます。
鮮やかな緑で少し粘りっ気があり、ツヤツヤに仕上がった空心菜はとても美味しいです。
空心菜の特長
空心菜は、とにかく丈夫で力強いです。
この力を食すれば、それはそれはパワーになることでしょう!と想像がつくほど、どんどん地面を張って広がり、地上に向かって伸びていきます。
写真は、もう収穫の時期を過ぎているので、だいぶ黄色っぽくなってしまっていますが、まだまだ生育が盛んに見えます。
葉っぱや茎が伸びていく感じは、サツマイモと似ています。それもそのはず、空心菜は「ヒルガオ科 サツマイモ属」だそうです。なるほど。
白い小さな花も咲かせていました。
ちなみに、朝顔も「ヒルガオ科」なので、花が少し似ていますね。
空心菜の栄養価
ビタミンA β-カロテン・B1・B2・C・E・K、葉酸、鉄分、カリウム、カルシウム、食物繊維
血圧を下げ、利尿作用のあるカリウム、抗酸化作用のある β-カロテン、血液凝固作用のあるビタミンK、血球の造血、アミノ酸、核酸の生成に必要な葉酸を豊富に含んでいます。
空心菜には以下の効果が期待できます。
動脈硬化予防、高血圧予防、ガン予防、疲労回復、糖をエネルギーに変える、貧血予防、冷え予防、便秘予防、美肌
空心菜の食べ方
畑の売り場近くで作業をしていると、空心菜を見て「これ、どうやって食べるんですか?」という質問が聞こえてきました。
スーパーに常時出回っているわけではないので、どんなお料理にしたら美味しく食べられるのかわかりませんよね。
茎の部分が空洞になっていて茎も食べられること、食感が面白いということをご存じの方は少ないのかもしれません。
βカロテンやビタミンEが豊富に含まれているので、油と一緒に取ると吸収が良くなりますし、実際に美味しいです。
空心菜自体の味は淡泊なので、ニンニクや生姜と一緒に炒めて、少し濃い目の味付けが合うようです。
畑の空心菜は味が濃厚で強いので、軽く湯通し(沸騰したお湯にオイルを数敵たらして、茎から先に入れて葉っぱをくぐらす程度)をしてからたっぷりのニンニクと生姜と畑の生とうがらし、オイスターソースとナンプラーで味付けしていただきました。ご飯に乗せるとお箸が止まらない味に!
アサリと一緒に炒めても美味しそう。ぜひいろいろ試してみてくださいね。
さよなら、今年の空心菜。
さて、この畦道にまで広がっている、まだまだ元気な空心菜を片付けるのが今回の仕事です。
まずは広がった蔓の部分をサツマイモ同様カマで切り、蔓の束を移動をさせ、根っこを掘り出して抜きます。
これが根が深いのと、地中に広がっているため、中々抜けません。
本当に、力強い植物です。。。
緑肥植物の「れんげ」を植える。
空心菜を抜いた後、その他の雑草の根っこを片付けて軽くカマで耕して、軽く筋をつけてその中にれんげの種を撒いていきます。
初めのうちは線が曲がったり、種が均等にならなかったのですが、だんだん慣れてきました。
最後に軽くまいた種の上を踏んでおしまいです。
マメ科のれんげは、緑肥植物として、畑の栄養になります。
詳しくは、「教えて!農家さん」の「畑にはよくお花が植えられていますが、どうしてですか?」
をご覧ください。
かなりの重労働でした。ここまでできると気分爽快です。
畑の土も、空心菜にかなり栄養を取られたことと思います。ゆっくり休んで栄養を蓄えて、次に備えてください。