ガツンと食べたい日のランチによく通っていた、厚切りポークが美味しいビストロでは、お水の代わりに紅茶をピッチャーに入れて出していました。
ボリュームたっぷりのお肉をいただいても、なぜかこの紅茶のおかげで、食後もお腹がすっきりしていました。
きっと紅茶に何かしらの効果があるのだろうと、脂っこいものを食べた後には紅茶を積極的に飲むようになりました。
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本当に、紅茶は油脂(あぶら)をきれいにすることができるのか?
そんなわけで、紅茶はきっと油脂をきれいに洗い流してしてくれるのだろうと想像し、使用済のティーバックを食器洗いに使ってみました。
ちなみに、「油」とは常温で液体のもの(主に植物や魚の油)で、「脂」とは常温で固体のもの(主に動物性の脂で、牛脂やラードやバターなど)を指します。
使ったティーバックはこちら。(紙が破れやすいものは、お好みの方法で中身だけ活用するとよいと思います)
以前は家で紅茶を飲む機会が少なかったこともあり、使用後にお皿の上にのせてしばらく乾かしておいてから洗い物に使っていましたが、コロナ禍以降は在宅勤務の時に昼食後に紅茶を飲むのが習慣になったので、使い終わったらそのままポンとシンクに置いています。
そして、油脂の付いたお鍋やお皿をこのティーバックで洗います。
すると、すっきり油脂とニオイが取れて、その後に使う洗剤の量をかなり減らすことができることがわかりました。
食洗器に入れるなら、洗剤で下洗いをする必要もなくキレイに洗いあがり、本当に感動的です!
油がたっぷりのった魚を焼いた後の魚焼きのグリルも、これまでは重曹を振りかけていましたが、ティーバックでもニオイごとすっきり落とせます。
油脂には紅茶、ということで最近は様々なお鍋を洗っています。
それではいくつかご紹介しますね。
使用済みティーバックで、ギトギト鍋を洗ってみた!
①肉を炒めてから肉じゃがを調理した、焦げ付きギトギトのステンレス鍋。
使用済みティーバックでグルグル。
1~2回グルグルした状態
5~6回グルグル~
最後に食器洗い洗剤をスポンジ等につけて、気になる部分を軽く拭くだけ。
少量の洗剤でこんなにキレイになりました。
感動です!
②揚げ物後の(テフロン加工が剥げ落ちかけている)鍋。
③鉄のフライパン
スポンジを汚さないので、洗い物がとっても楽になりました。
そして、シンクにも。
スポンジと洗剤を使わずに結構きれいになりますので、ぜひお試しくださいね。
しっかり除菌をする場合は、仕上げに除菌効果の高いものをお使いください。
わたしは、仕上げに消毒用エタノールやお酢を使っています。
紅茶には、飲んでもうれしい効果が!
脂っこいと感じたものを食べたあとに紅茶を飲むとすっきりする理由と、期待できる効果。
以下、日本紅茶協会 紅茶LABOより
紅茶のリパーゼ(脂肪分解酵素)阻害作用による、脂質吸収抑制効果
脂質はいわゆる脂(アブラ)で水となじまないため、消化吸収されるためには、十二指腸で胆汁(主にリン脂質+胆汁酸)によって乳化されることが条件です。
紅茶に含まれるテアフラビンがその乳化を妨げることは、リン脂質を使った実験で確認されています。
さらにテアフラビンは、脂質分解酵素である消化酵素リパーゼの働きも阻害します。
その結果、脂質の消化吸収を抑え、肥満防止につながると考えられます。
つまり、脂っこいものを食べるときに紅茶を一緒に飲むことで、脂肪の吸収を緩やかにすることが期待できます。
紅茶は、血液中の脂質増加を抑えます。
紅茶だけに含まれる抗酸化性のポリフェノール成分「テアフラビン」は、さまざまな研究によって、消化管における脂質に対する影響力が明らかになってきました。
2015年には、世界的にメジャーな研究データベースをもとに、人を対象に、紅茶摂取と血中コレステロール濃度の関係を調べた研究論文についてメタアナリシスという手法で統計解析がなされました。
その結果、紅茶の摂取によって、LDL(悪玉)コレステロールと総コレステロールの数値が低下し、HDL(善玉)コレステロールの数値はそのままであったと報告されています。
血液中の抗酸化性を高めるカテキンの効果。
血液中のコレステロールのうち、特に低密度リポタンパク質のLDLコレステロールは、酸化すると真の悪玉コレステロールと考えられる、「酸化LDL」となります。
この酸化LDLが、血管内膜に蓄積してゆく元になります。
その結果、動脈硬化となって、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞・大動脈瘤などを引き起こします。
この悪玉コレステロールを抑えるポイントは、血液中の抗酸化性を高めること。
紅茶には、緑茶と同じカテキン類が微量含まれていますが、これは血液中に吸収され、血液中の抗酸化性を高めるという研究結果が報告されています。
「ケーキと紅茶」の理想的な組み合わせ。
脂っこいものだけでなく、ケーキに用いられる生クリームなどにもテアフラビンは作用します。
水と脂は、乳化されることで体内に消化されやすくなりますがテアフラビンはその乳化を阻害して、水と脂の分離を促進する働きがあるのです。
ケーキに紅茶がプラスされることで、乳化作用はぐんと低下、結果的にケーキ本来の味わいを引き立てつつ、すっきり、美味しくいただけるというわけです。
この他にも、
「インフルエンザウィルスの感染性をわずか15秒で99.9%失わせることが可能」
「食後の血糖値上昇を抑える」
などの働きが、研究結果として報告されています。
いかがでしたか?
紅茶の意外な働きを知って、紅茶を活用し尽くすことがマイブームとなっています。
もし、お手元に紅茶があったらお試しくださいね。