2023年6/10 びわの実が豊作です
世田谷等々力鈴木農園さんには、びわの木もあります。
毎年実をつける人気の果物ですが、今年はとりわけ大きな実がたくさん成っているように感じます。
大きな実が、鳥に全部食べられてしまわずに残っているもの奇跡的。
「収穫のシーズンがそろそろ終わりなので、鳥に食べられる前にどんどん採って~!」ということで、木になっている美味しそうな実をたくさん収穫し、ご相伴にあずかりました。
熟したびわの実は冷蔵庫で冷たく冷やしていただきます。甘くてジューシーなのが当たると幸せになるので、次々に手が伸びて止まらなくなります。
びわの健康効果。健康維持やエイジングケアにうれしい抗酸化成分を含む果物。
果物は、強い太陽の光を浴びて成長する一方で、紫外線に負けない力を身に着けています。
わかりやすいのは、皮や実の色。黄やオレンジはカロテノイドの色として知られていますね。
そのほか、ビタミンCやミネラル、ポリフェノール等も豊富に含まれています。
高血圧を防ぎ、肥満を含む生活習慣病の予防が期待できるうれしい果物です。
また、びわの葉はお茶や湿布、生薬としても使われてきました。昔から人々の健康生活に関わってきた果樹の一つなのですね。
カロテノイド
動植物に広く存在する黄色または赤色の色素。大きくカロテン類とキサントフィル類に分けられ、強い抗酸化作用を持つ。
動植物に広く存在する黄色または赤色の色素成分です。水に溶けにくく油に溶ける性質を持っており、カロテン類とキサントフィル類の2種類があります。カロテン類の代表的なものとしては、β-カロテンやリコピンなどがあり、β-カロテンは動物や人間の体内でビタミンAに変わります。キサントフィル類の代表的なものとしては、ルテインやアスタキサンチンがあります。
これらは活性酸素の発生を抑え、取り除く作用を持っています。このため活性酸素の働きで作られる過酸化脂質が引き起こす動脈硬化を予防したり、老化やがんの発生に対しても効果があると考えられます。
厚生労働省 e-ヘルスネットより
カロテノイドを多く含む食品は緑黄色野菜、マンゴー・パパイヤ・柿・あんず・柑橘類・すいかなどの果物のほか、とうもろこし、赤唐辛子、わかめやひじきなど海藻類、えび・かになどの甲殻類、いくら、卵黄などがあります。
なぜ、びわを敷地内で育ててはいけないのか?
「びわを敷き地内に植えてはいけない」という迷信は、詳しくは「敷地内にびわを植えると、病人が出る」という言い伝えだそうです。
鈴木農園で果樹を担当しているお嬢さんから聞き、確かに庭にびわの木を植えている家はあまり見たことがないと気づきました。
その理由はいくつか推測ができます。
・びわは大木になるので、庭に植えると家の中に日が当たらなくなり、健康を害しやすくなる。
・びわは大木になるので、植えてしまったら手入れが大変なので、植えさせないようにした。
・びわの果実や葉っぱは、民間療法として痛みの緩和や病を患う人への栄養源になるので、びわの木があるところに病気の人が集まった。→そこから感染者も出たりしたかもしれないので、びわの木を植えることで病気の人が集まらないようにしたかった。
などなど。
びわは中国が原産地なので、迷信は中国から伝えられたものかもしれません。
真偽のほどは定かではありませんが、今では知っている人も少ない迷信だと思います。
首都圏で家に地植えをしている家が少ないのは、土地が狭いからそもそも無理だったのだ、と気づきました。
鉢植えで育てても果実を収穫することができるようですので、これからも私たちの生活に溶け込んでいってほしいです。
住友化学園芸さんの「植物栽培ナビ」には、こんな説明がありました。
「ビワを庭に植えると病人がでる」という不本意な迷信もありますがが、これは庭植えにすると大木になり、家が日陰になることから発生した迷信で、実際にはビワを植えても家族にに危害が加わることはなく恐れることはありません。鉢植えで育てて剪定を適切に行えば、コンパクトに仕立てることができるので、ぜひともチャレンジしてみてください。
住友化学園芸 植物栽培ナビ より
これで安心できますね。
びわの恵みに感謝、です。