さつまいものイモ堀り体験をする機会がありました。
掘った後は、どのように保存すればいいでしょうか?
教えてくれる人
世田谷等々力 鈴木農園 鈴木さん
さつまいもは、収穫後2~3週間後くらいからが美味しい。
掘りたてよりも数週間おいて追熟した方が、甘味が増して美味しくなります。
- 堀りたてのさつまいもには水分がたくさん含まれているので、直射日光を避けて3~4日干します。まわりに土や根っこが多少ついている方が日持ちがしますので、無理に落とさなくても大丈夫。干しているときに乾燥して自然に落ちます。できるだけ風通しの良い冷暗所で保存しましょう。かごやダンボールなどに新聞紙を敷いて置くとよいです。
- 3~4日干したら新聞紙に包んで、13~15℃程度の場所でさらに保管します。さつまいもは寒さに弱いので、冷蔵庫に入れないでくださいね。
- さつまいもは、呼吸をしているので、ラップに包むのはNGです。
- 3週間くらい経つと、さつまいものでんぷん質が糖分に変わって甘く美味しくなります。
畑にはよくお花が植えられていますが、どうしてですか?
教えてくれる人
世田谷等々力 鈴木農園 鈴木さん
畑では、ヒマワリやマリーゴールドを見かけることが多いのではないでしょうか?
それらはきれいな花を咲かせるだけでなく「緑肥植物」と言って、土壌を改良してくれる効果があるため植えられているのです。
うちの畑でも、ヒマワリやマリーゴールド、その他マメ科やイネ科の植物など様々な緑肥を季節に合わせて植えています。
以下のように緑肥植物にはそれぞれの働きが期待できます。
- ヒマワリ 植物の成長促進効果がある土中の菌根菌を増やす。
- マリーゴールド 土の中の有害線虫を除去する。
- レンゲソウ、クローバーなど これらマメ科の植物の根に共生している根粒菌が、空気中の窒素を供給する。窒素は葉緑素を作る元となるため、肥料に使われる。
- ライ麦、小麦、大麦など これらのイネ科の植物は、根が地中深くまで伸びることで、土に隙間ができ団粒を発達させ、排水性、保水性の高いふかふかな土をつくる。
豆知識ですが、、、ライ麦は根が地中1m以上深く伸び、同じく緑肥でよく使われる、えん麦(エンバク)も50㎝以上伸びます。
このように、畑のお花はきれいなだけでなくとても役に立ってくれているので、畑にとってはありがたい存在です。
せっかくの葉物のお野菜がしなびてしまいました。どうしたらよいでしょうか?
教えてくれる人
世田谷等々力 鈴木農園 鈴木さん
野菜をシャキシャキの状態で買ったのにすぐに食べきれなくて、しばらく置いておくことはありますよね。
葉野菜がしんなりしてしまった時には、50度前後のお湯に1~2分つけておくとシャキッとします。
50度のお湯は給湯器で設定してもよいですし、鍋にお湯を沸騰させて、同量の水と混ぜると50度になります。
水につけるだけで戻る場合もあります。
簡単ですので試してみてくださいね。