ひょうたんを知ろう! -種から発芽し成長してまた種ができるまで -Discover the Fascinating Life Cycle of the Hyotan Gourd: From Seed Germination to Seed Production

ひょうたんは、種から発芽して一生が始まる。

ひょうたんは、種から発芽して成長し、最終的には枯れていくという一生をたどります。そして、落ちた実の中にある種が翌年にはまた発芽して、新しい一生が始まります。
世田谷等々力にある鈴木農園さんの畑では、2020年に夏場の日陰づくりに植えたひょうたんが、それ以降自然に発芽して、毎年私たちの目を楽しませ、夏には涼しい日陰をつくってくれます。
そんな身近なひょうたんについて、成長過程と特長を調べてみました。

生命力にあふれたひょうたん 成長過程と特長

ひょうたんは、発芽した後、比較的早く成長していきます。蔓を伸ばし、つるを絡ませるように成長していく様子は、まさに生命力にあふれています。
成長するにつれて、ひょうたんの形や大きさも変化していきます。様々な形になるので形を楽しむのもよいでしょう。その魅力を活かして、オリジナルのアート作品や照明づくりなどを楽しむことができます。
また、ひょうたんは水やりが少なくても育つため、手入れが比較的簡単な植物として知られています。

ひょうたん棚
7月末 太陽の光を浴びて美しい。きれいなひょうたん棚になりました。

4~5月: ひょうたんの発芽

ひょうたんの種は、春から夏にかけてにかけて発芽します。
ひょうたんの種は硬い外皮で覆われており、水分や栄養を吸収することができません。しかし、適切な環境下で種を水に浸すことで、種の外皮が柔らかくなり、水分や栄養を吸収できるようになります。そして、種の中に含まれている胚が膨らみ、発芽の準備が整います。
自宅等で栽培する場合は、良い種を選び、ある程度30㎝大のサイズの鉢に1株ずつ植え付けます。
土は通気性の良いものを選び、発芽までは適度に土が湿っているように水やりを行いながら育てます。種まきから発芽は比較的早く、数日から数週間で種から新芽が出てきます。

上の写真は、畑のひょうたんが秋になって実が落下した拍子に殻が割れて種が出た状態。土の中でこの種たちの中から発芽するものが出てくるのでしょうか。

ひょうたんの発芽 地植え
6月ひょうたんの芽が出て茎が伸びてきた。

茎が伸びてきたら、支柱やネットを使ってグリーンカーテンを作ると日よけになって良いですね。

6~9月: 太陽の光を浴びて、ぐんぐん生育。開花~結実

ひょうたんは、とても日光を好みます。太陽の光を浴びてすくすくと茎をのばし、葉を生い茂らせます。大きく育った葉が光合成をおこなってさらに成長を促進させます。

葉が大きくなってきたら、葉の表面から水分が蒸発していくため、土の表面が乾いてきたら水やりを行います。水の与えすぎは根腐れの原因になるので注意します。

支柱を伝って上にのびるひょうたん


また、放っておくと、どんどん伸びて根を伸ばして横にも広がっていくため、自宅では地植えしない方が良いでしょう。

ひょうたんの花

雄花の根元が、ひょうたんの形になってきた。

ひょうたんの実をたくさん実らせるためには、摘心(生長している先端の芽を摘み取る)をして、わき芽の成長を促します。

摘心・整枝 (剪定して蔓を増やし、伸ばす) 
葉が5枚開いたら、芽の先を摘みます。すると脇芽(子蔓)が出ます。先を摘まずにそのまま育てると2m以上の高さに伸びます。子蔓も葉が5枚開いたら先を摘みます。

ひょうたんの収穫期

青々として元気がよい時期のひょうたんはまだ収穫期ではありません。産毛が無くなり、表面がつるつるして、実が軽くなった頃が収穫期といわれています。実の中が瑞々しくて重たい状態よりも少し乾燥してきた頃合いでしょうか。葉っぱが多少枯れ始めてからでも問題なさそうです。

ひょうたんの使い道と活用方法

ひょうたんにはさまざまな使い道があります。昔から、収納容器として使用したり、インテリアのアクセントとして飾ったりすることができます。また、ひょうたんの内側をくり抜くことで、ランプやキャンドルホルダーとして利用することもできます。その他にも、ひょうたんを使った手作り工芸品やアート作品を制作することも可能です。


世田谷等々力鈴木農園さんでは、加工用に千成ひょうたんを販売しています。

ひょうたんは、食べられない

ひょうたんは、ユウガオと形が似ていますが、実は食用には適さないことをご存知でしたか?『ククルビタシン』という苦味成分を含んでいて美味しくない上に、厚生労働省によると食中毒を起こした事例もあるようです。
ユウガオは食用として販売されていますが、食用のひょうたんは見たことがなかったのはそのためなんですね。

詳しくは、「ひょうたん」と「かんぴょう」の記事もご覧ください。

ひょうたんとかんぴょうの違い

10月~朽ちて種を残す

秋のひょうたん

秋になると徐々に葉っぱが枯れてきて、ひょうたんの表面の色も黄色っぽくなってきます。全体に乾燥した様子で、重さも軽くなり最終的には地面に落下します。

来年に向かって土に種を残したひょうたんは、また来年の春には新しい若い芽を見せてくれることでしょう。

以上が、ひょうたんの一生や育て方、そしてアートや活用方法についての情報です。ひょうたんを育ててみることで、その豊かな一生を間近で感じることができるでしょう。ぜひ、ひょうたんについてさらに詳しく知り、楽しんでみてください。

# ひょうたんの一生を知ろう!種から発芽し成長し、枯れるまで


おまけ
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山口かをる(畑料理研究家)

山口かをる(畑料理研究家)スパイシーなお料理はおまかせください

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