新春の畑 ゆずの使い道は?

あけましておめでとうございます。
今年もKuwatoteキッチンをどうぞよろしくお願いいたします。

冬はアブラナ科の野菜がたくさん

写真は、世田谷等々力鈴木農園さんのブロッコリー。農園主さんによると、例年より遅く植えたそうで、まだ一回り小さいとのことですが、新春の日を浴びて美しく輝いています。花芽の膨らみ具合がすばらしい!
ブロッコリーなどのアブラナ科の野菜にパワーを感じるのはわたしだけでしょうか?
強い生命力を感じます。

ブロッコリーのおすすめレシピ


こちらは、白菜。


キレイに葉っぱが巻いています。お漬物にして保存したり、お鍋などにして身体を温めたり、冬に欠かせない野菜ですね。


アブラナ科の野菜のパワー

アブラナ科の野菜とは

カリフラワー、ルッコラ、ケール、キャベツ、大根、小松菜、水菜、チンゲン菜など

アブラナ科の野菜が健康によいことをご存知の方は多いと思います。
がん、心疾患、脳血管疾患などの死亡リスクが低下するという研究が発表されていますので、ぜひ食卓にたくさん取り入れたいものです。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

お正月は、お酒をたくさん飲んだり、お料理をたくさん食べたりして内臓が疲労気味になりますが、アブラナ科の野菜も食べることも多いので、うまくバランスが取れているのかな~と期待しています。


キャベツと大根について。冬野菜物語・春野菜物語

みんな大好き「ゆず」の丸ごと活用法

さてさて、今日のミッションは、ゆず(柚子)を収穫して神保町の割烹料理店にお届けすること。
こちらのお店では、お客様にできるだけ国産無農薬の食材を選んで出しているのだそうです。
ゆずを大量に注文いただいたのですが、いったい何に使うのでしょうか???


ゆずと大根のお漬物がお客様に大好評だそうで、大量に仕込んでいるところでした。
新年最初のお料理に、ゆずが大活躍というわけです。

ゆずは、収穫後寄り分けてお持ちします。
ゆずの木に生えるトゲに実が触れて少し表面に色がついているように見えます。カイガラムシとトゲは取るのにとーっても手間がかかります…
さらに病気になる場合もあるので、美しい姿かたちのゆずを作るのは簡単ではありません。

こちらは、姫柚子(ひめゆず)。
直径5センチくらいの大きさで、古くから日本で栽培されている品種です。東京世田谷でも栽培している農家さんは多いようです。
優しい香りを楽しめる姫柚子(ひめゆず)は、お漬物やジャムなどに向いているとのこと。
お客様が喜ぶ顔が目に浮かびます。

おうちで簡単にできる手作りゆず大根はこちら

手作りゆずポン酢

世田谷等々力鈴木さんからゆずを分けていただいたので、皮の香りを楽しむだけでなく身も使いきりたいと思い、初めて手作りゆずポン酢に挑戦しました。
とても簡単にできて、味見の段階からすでにすごく美味しかったです。1週間程度おくと味がまろやかになってうまみが増すそうで、今から楽しみです。

手作りゆず化粧水

こちらは、昔よく作っていました。
冬にお湯を使って洗い物をすると、すぐに手がカサカサになるし、ハンドクリームを付けた手で食材をさわったり洗い物をするのは気が引けるので…
ゆずの種をお酒に漬けておくだけなので、とても簡単です。
最近はゆず化粧水のCMをよく見かけるので、また復活して手作りしてみようかと。
ゆずポン酢を作ったあとに必然的に大量の種が残るので、同時に作るのがおすすめです。

種のぬるぬるした部分に含まれるペクチンには保湿力がたっぷり。
この化粧水をつけると、しっとりサラサラの状態になります。
お肌が敏感な方(お風呂にみかんの皮などを入れるとチクチク感じるなど)は、種を軽く洗ってからおお使いください。

お酒もべとべとしそうですが、102歳で天寿を全うした祖母は、美少年というお酒を飲むだけでなく化粧水としても使っていました。
わたしもしばらくマネして使っていましたが、以外にべたつかずしっとりして調子がよかったです。


少し気が早いですが、今年の年末からは「梅仕事」ならぬ「ゆず仕事」を行っていこうと思います。

ゆず仕事

12月は20日ごろ: ゆずをたくさん仕入れてゆずポン酢とゆずの化粧水を仕込む
冬至の日: ゆず湯に入る
お正月まで: ゆずをお料理に使う 皮も器として使います~
(ゆずは少し湿らせた新聞紙に包んで野菜室にいれておくと日持ちします)

ぜひ、ゆずは残さずに活用しましょう!


山口かをる(畑料理研究家)

山口かをる(畑料理研究家)スパイシーなお料理はおまかせください

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