食卓の最強ドクター!アブラナ科野菜の驚くべき健康パワー


アブラナ科野菜の驚くべき健康効果:がん予防、抗酸化、美肌効果を徹底解説

食卓に欠かせないブロッコリーやキャベツ。実はこれらはすべて「アブラナ科」の仲間です。アブラナ科の野菜は、栄養価の高さから古くから「台所のドクター」と呼ばれるほど、私たちの健康を力強くサポートしてくれる食材です。
今回は、このアブラナ科野菜の魅力と、毎日取り入れたい健康効果について、Kuwatoteキッチンが詳しくご紹介します!


1. アブラナ科野菜の多様な仲間たち【種類】

アブラナ科(アブラナ属)の野菜は、同じ祖先から分かれて発達しました。食用としては多様な部位をいただきますが、葉っぱの形は似ています。旬は異なるものの、一年を通じてどれかの仲間が食卓に彩りを与えてくれます。

部位主なアブラナ科の野菜
花蕾・茎ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ
キャベツ、白菜、ケール、小松菜、水菜、菜の花
大根、カブ
その他ワサビ、クレソン、ルッコラ


2. 「ドクター」と呼ばれる理由【栄養価】

アブラナ科の野菜が持つ最大の魅力は、その豊富な栄養素にあります。特に注目すべきは、ビタミン類と、アブラナ科特有の機能性成分です。

アブラナ科の野菜の栄養素

(1) 豊富なビタミン・ミネラル

栄養素期待できる効果
ビタミンC美肌、免疫力向上。レモン果汁よりもブロッコリー(生)の方が多く含まれています。
ビタミンK血液を固める働き、骨の健康維持に不可欠です。
葉酸造血作用、細胞の生まれ変わりに重要で、特に妊娠中の女性に推奨されます。
食物繊維腸内環境の改善。ごぼうやモロヘイヤに次いで多く含まれる種類もあります。

ビタミンCを多く含む野菜 TOP10

(2) 鍵となる機能性成分

アブラナ科野菜の辛味や香りの元となる成分が、強力な健康パワーの源です。

  • イソチオシアネート類:
    • 刻んだり噛んだりすることで生成される辛味成分です。
    • 抗酸化作用解毒酵素の活性化を促し、特にがん予防への効果が注目されています。
  • スルフォラファン:
    • 特にブロッコリースプラウトに豊富に含まれ、肝臓の解毒機能を高める働きがあります。
    • 抗炎症作用や抗酸化作用も期待されています。

3. 食べることで得られる【健康効果】

これらの栄養価と機能性成分により、アブラナ科野菜には以下のような健康効果が期待されています。

  1. がん予防:
    • イソチオシアネートやスルフォラファンが、体内の発がん物質を無毒化する酵素の働きを助け、がん(特にホルモン関連のがん)のリスク低下が、多くの研究(疫学研究)で示唆されています。
  2. 免疫力・美肌効果:
    • ビタミンCが豊富なため、免疫細胞の働きを助け、風邪や感染症の予防に役立ちます。また、コラーゲン生成を促し、若々しい肌を保つのに貢献します。
  3. 生活習慣病予防:
    • 豊富な食物繊維が血糖値の急激な上昇を抑え、コレステロールの吸収を阻害します。これにより、心疾患、動脈硬化、糖尿病などのリスク低下が期待されます。
  4. デトックス・肝機能サポート:
    • スルフォラファンが肝臓の持つ解毒機能をサポートし、アルコールや有害物質の排出を助けます。

引用元・参考文献

本記事の栄養価および健康効果に関する情報は、主に以下の公的なデータや研究に基づいています。

  1. 文部科学省「日本食品標準成分表」
  2. 国立がん研究センター「多目的コホート研究(JPHC研究)」(アブラナ科野菜と疾患別死亡との関連など)
  3. 各種栄養学・生化学専門情報(Linus Pauling Instituteなど)

毎日の食卓にアブラナ科野菜を積極的に取り入れ、家族みんなで健康的な生活を送りましょう!

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